朝の1杯が変わる。道具を買い替えずに「いつもの豆」を化けさせる淹れ方のコツ

朝の1杯が変わる。道具を買い替えずに「いつもの豆」を化けさせる淹れ方のコツ

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「毎日自宅でコーヒーを淹れているけれど、なんとなく味がマンネリ化している」「もっと美味しくしたいけれど、これ以上高い器具を買い替える余裕はない……」。

そんな風に行き詰まりを感じているおうちバリスタの皆さん、朗報です。コーヒーの美味しさを決定づける要素の中で、「器具の値段」が占める割合は、実はごくわずかです。最も重要なのは、「お湯と粉の接し方を、いかにコントロールするか」という、ちょっとした所作(技術)にあります。

今回は、いまお使いのドリッパーやケトルをそのまま使い、1円もかけずに、いつものスーパーの豆を専門店クオリティへと「化けさせる」究極のライフハックを3つ伝授します。

コツ1:ペーパーフィルターの「湯通し(リンス)」をする

日本の家庭で最も無視されがちでありながら、劇的にクリーンさを変えるステップが、ペーパーフィルターの『湯通し(リンス)』です。

コーヒー粉をドリッパーにセットする前に、ペーパーだけをセットした状態でお湯をサーッと回しかけ、そのお湯を一度捨ててください。このひと手間で、紙の製造過程でどうしても残ってしまう「紙臭さ(パルプ臭)」が完全に洗い流されます。

特に、白い漂白フィルターであっても、湯通ししたお湯の匂いを嗅いでみると、驚くほど紙の匂いがすることが分かります。これを行ってからコーヒーを淹れるだけで、口に含んだときの雑味が消え、豆本来のピュアなフレーバーがクッキリと立ち上がります。

コツ2:注ぐときの「中心一点集中」をやめる

「ハンドドリップは、中心に『の』の字を描くように、円を広げながら注ぐもの」と習った方は多いでしょう。

しかし、お湯をコントロールする技術が未熟なうちにこれをやると、ドリッパーの壁際に注いだお湯が、粉の層を通らずに「ペーパーの壁」を伝ってそのままサーバーに落ちてしまう「ショートカット(偏流)」という現象が起きます。これでは、ただの薄くて不味いお湯がコーヒーに混ざってしまいます。

そこでおすすめなのが、あえて円を描くのをやめ、「中心の直径2センチの範囲だけに、垂直に優しく落とし続ける」という方法です。

お湯を中心だけに落とすと、お湯の重みで粉が自然に対流し、全ての粉から均等に成分が 抽出されます。円を描く必要はありません。動かさず、じっと中心に落とす。これだけで味の密度がガラリと変わります。

コツ3:抽出時間を「2分30秒」のタイマーで縛る

いつものコーヒーが苦すぎたり、渋かったりする最大の原因は、「ダラダラと長い時間をかけてお湯を注いでいること」にあります。コーヒーの粉がお湯に触れている時間が長くなればなるほど、不快な成分が無限に溶け出してきます。

スマートフォンのタイマーをセットし、「蒸らし始めてから、ドリッパーを外すまでを、何が何でも『2分30秒』以内に終わらせる」と決めてみてください。お湯がまだ残っていても、2分30秒が来たら強制終了です。

 

【黄金のタイムスケジュール(1杯分:約150ml)】

00:00 〜 00:40
蒸らし(しっかり濡らす)

00:40 〜 02:00
本抽出(数回に分けてリズミカルに注ぐ)

02:00 〜 02:30
ドリッパー内のお湯が落ちるのを待ち、時間になったら外す! 

 

道具を変える必要は、一切ありません。あなたの「所作」を少しだけロジカルに変えるだけで、キッチンにあるいつもの豆は、驚くほどのポテンシャルを発揮してあなたを驚かせてくれるはずです。

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